中堅社員研修



一般的に「3年目は独り立ちの時期」といわれます。2年間で自業務もおおむね覚え、若手時代を経ていわゆる中堅社員と呼べるのは7,8年目キャリアという企業が多いようです。中堅層は能力・スキルとも充実し、業務推進の期待の星として、さまざまに経験を積む時期であるといえましょう。(中堅という位置づけは企業によってまちまちです) 管理職前のこの時期をどのように過ごすかで、今後のキャリアが決まってくるのではないでしょうか。ただ、その現状はまさにバラバラです。

中堅社員の課題

・個人による意識レベル差が大きい、担当業務による能力レベル差が大きい
・自部門意識(セクショナリズム)が強く、他部門との関わりが弱い
・日常業務はよく慣れていてそつなくこなすが、外部環境や職場目標などには関心がない
・このままでいいのだろうかと、マンネリ感を抱いている
・上司は任せてはいるものの思わぬ事故が起こる
・職場の垣根を越えた協力・連携が作れない
・プライドは高いが、仕事の枠を作ってしまい、期待以上の動きが少ない
・リーダーとして、先輩社員としての自覚が少ない etc

お客様の声

「『私も管理職試験を受けてみようかと、じっくり考えて思ったんですよ』という意見が出るようになった」
「会社が自分を認めてくれないんじゃなくて、自分が何をすればいいのか役割がようやくわかった、ふっきれたという意見が人事に届いた」

中堅社員研修の目的と特徴およびプログラム

3-1.中堅社員研修

【目的】
①中堅としての意識・役割を認識する
②環境変化・自社の置かれている状況から、自分の役割を掴む
③職場のまとめ役として目標を達成するための行動を強化する
④担当業務の課題発見、解決(創意工夫)ができる
⑤周囲との連携・協働を強化するためのコミュニケーションスキルを習得する
⑥後輩へのリーダーシップと上司へのフォロワーシップを学ぶ
⑦業務遂行に必要な基礎技術を指導するためのスキルを習得する
3~6ヶ月後に、職場実践度アンケートを実施します。
参加者の職場実践度を支援します。

【研修特徴】
会社や周囲からの期待などを討議により自分ごととして落とし込みます
→グループワークにより、意識のばらつきに気づき、現状レベルが認識できます
→中堅としての意識・役割が確認できます
→具体的なアドバイスにより職場における自分の役割を掴みます
□演習・ゲームなどにより体験的に役割行動を理解します
→職場のまとめ役として目標を達成するための行動を強化できます
→担当業務の課題発見、解決(創意工夫)のスキルが習得できます
□ロールプレイ実習にてコミュニケーションスキルを習得します
→周囲との連携・協働を強化につながります。指導育成スキルが習得できます
□3~6ヶ月後に、職場実践度アンケートを実施します
→参加者の職場実践度を支援し、更なる成長につなげます

3-1-1.8年目社員研修

【目的】
・リーダーとして、チームの業務遂行を効果的・効率的に行いながら成果達成に導いていくリーダーシップの向上を図る
・メンバーを動機づけ、適切に指示することができる
・OJTを体系的に把握し、高度な技術スキルをメンバーを指導できる能力を高める

【カリキュラム】

時間 1日目 2日目
9:00
~
12:00
◆ オリエンテーション
・研修の目的、ねらい、概要の説明
1.チームビルディングの進め方
①ゲーム演習
②リーダーとしてチームをリードするための要素の理解
③チームの発展段階を理解し、段階に応じたアプローチを把握
④リーダーとして、チーム内のチームワークを促進させる環境を作るために必要な要件を理解する
◆ 前日の振り返り
4.メンバーを動機づける
①動機づけの考え方を把握する
②どのようなことに動機づけられるのか
③6つの価値動機を理解する
④実際のメンバーで職場実践を考える
13:00
~
17:00
2.成果(目標)達成に向けた枠組みを理解する
①チームの成果としての目標を設定する
・チーム活動の成果を定義する
②優先すべき事項を明確にする
・重要性、緊急性のマトリックスで考える
③成果(目標)達成の障害となる要因を予め見極める
④メンバーに仕事を任せる
⑤進捗を管理する
・どのような方法で進捗チェックやフォローをしたらよいだろうか
⑥リーダーは、成果達成に向けた熱意を周囲に示すことの重要性を把握する
⑦達成した成果をチームメンバーで祝福する
3.業務のプロセスを改善する
①ツールを使用して仕事のプロセスを標準化する
②仕事の効率化に向けて改善事例(成功例、失敗例)を共有化する
③仕事のプロセスを改善する
・改善に必要な事柄を列挙する
5.メンバーを指導する(OJT)
①ケース事例(ある新入社員が取った行動)
②OUTの基本概念を把握する
・OJTとは
・OJTの三原則(目標設定、仕事の割り当て、個別対応)
③OJTはどのような場面や機会で行うと効果的か
④OJTの基本的なステップを理解する
⑤OJTに必須のコミュニケーションスキルを把握する
・メンバーの話を傾聴するリスニングスキル
・メンバーへのフィードバックの与え方
・ポジティブ/ネガティブフィードバック
⑥メンバーの成熟度の応じたリーダーのアプローチ法
⑦メンバーの業務(仕事)の仕事ごとの成熟度を診断し、指導の進め方を明確にする
6.総合演習:OJTロールプレイング面談
・OJT面談構築をロールプレイングで体得する
・メンバーのケースを作成する
・ロールプレイングを実践する
7.まとめ

3-1-2.リーダーシップ研修

【目的】
・自組織を変革に導いていくビジョンを明確にして、メンバーを動機付けていくリーダーシップを強化する
・上司と部下の信頼関係を向上し、コミュニケーションを活発化されるためのコーチング手法を学ぶ

【カリキュラム】

時間 1日目 2日目
9:00
~
12:00
オリエンテーション
1.変わる環境とリーダーに求められる役割再認識
①お客様の期待、上司、後輩からの期待
②組織運営時に求められる役割
③組織の目標・あるべき姿とは
④役割の確認、自職場の課題
⑤広い視野・高い目線を持つ
2.組織活性化のための役割行動「チームを動かす」
①リーダーシップとは
②リーダーシップタイプ自己分析(診断)
3.後輩へのリーダシップ「人を動かす」
①ケーススタディ「後藤君のケース」
②グループディスカッション
・問題点の把握
・あるべき姿の明確化
・行動変容の促し
・組織としての改善視点
・上司へのサポート依頼 等
13:00
~
17:00
③リーダーシップ発揮の視点
④Kゲーム実施
⑤グループディスカッション<実習の振り返り>
⑥ゲーム成果を生み出す上下へのコミュニケーションと情報共有
⑦チームワークを高め、成果をあげるリーダーの行動
4.効果的な上司への提案、意見具申
①積極的主張「アサーション手法」を学ぶ
②アサーション診断
③上司への報告と提案実習
上司役、リーダー役、観察者役に分かれて実習
5.行動計画(職場実践アクションプラン)策定

3-1-3.フォロワーシップ研修

【目的】
・日常業務から離れ改めて自己を振り返る機会とする。また、同期で話し合うことで、相互啓発を図る
・より良い仕事をしていくための情報共有・目的意識・配慮をどのように表現するか体験的に習得する
・より円滑な周囲とのコミュニケーション(報・連・相、5W3H)やビジネスマナーブラッシュアップを行う
・後輩へのリーダーシップと上司へのフォロワーシップの取り方を学ぶ

【カリキュラム】

時間 1日目 2日目
9:00
~
12:00
オリエンテーション
内容・講師紹介
1.中堅社員に期待される役割
①環境変化と我々に期待される役割
②ケーススタディ
ポジションと課題に対する対処の仕方
2.組織を動かすために
①組織活性化ゲーム(Kゲームを予定)
②組織の中でのリーダーシップの発揮の仕方
・情報共有・目的意識・配慮など
1日目の振り返り
5.信頼を得るビジネスマナー、振り返り
①第一印象の重要性
②名刺交換と名乗り
③応接室のルール
④質疑応答
6.効率的な仕事を進めるためのタイムマネジメント
①タイムマネジメントの基本
・成果、生産性=質×量/時間
13:00
~
17:00
3.親和を高めるチームワークのコミュニケーション
①組織とは、チームワークとは
②チームワークを阻害するもの
③自分の意見・アイディアを伝え、人を動かす
為のコミュニケーション
④上司や周囲が納得する報・連・相
4. フォロアーシップとは
①上司支援・対人折衝力強化の必要性
②ケーススタディ
・ケーススタディ
・中堅としての役割行動
・後輩に対するリーダーシップ
(後輩のいない方は率先垂範者として)
②ケーススタディ
・個人研究
・グループ研究、発表
・自己業務の重要性、緊急性分析
7.自己理解とコミュニケーション
①自己理解とは
②自己診断(CUBIC診断)
③心の4つの窓分析
④コミュニケーション課題点討議
8.目標づくり
職場実践アクションプラン作成